シカ肉について

シカ肉は和食、洋食、フレンチなどで幅広く活用されているジビエです。牛肉の赤身に近い味わいですが、低脂肪で低カロリー、高たんぱくな栄養価の高い肉です。鉄分やビタミンB群も豊富で、青魚などに含まれるDHAも含有しています。そのため、健康志向な方や美容意識の高い方から好評です。クセが少ない淡白な味わいはジビエ初心者の方でも食べやすく、群馬県では現在唯一食べられるジビエ(ニホンジカ)となっています。

  • 高タンパク

    シカ肉は高品質なタンパク源として注目を集めています。牛肉と比べるとなんと1.4倍!

  • 低脂肪

    野生鳥獣であるジビエは、飼育動物と比較してとってもヘルシー!脂質は牛肉の約1/6以下です

  • ビタミンB2や
    鉄分などが豊富

    シカ肉はビタミンなど様々な栄養が満点です!例えば鉄分は牛肉の約2倍です。

近年、注目を集めているジビエの中でも、シカ肉は特に人気が高まっています。その魅力は、何と言ってもその栄養価の高さ。高たんぱく質、低脂肪で、鉄分も豊富。牛肉と比較しても、カロリーは半分以下、鉄分は2倍と、健康志向の人にとっては嬉しい食材です。また、シカ肉は赤身肉でありながら、青魚に含まれるDHAも含有しています。味は、赤身の牛肉のような旨味ともっちりとした食感が特徴で、クセが少なく淡白な味わいなので、初めて食べる方でも食べやすいでしょう。西洋では高級食材として扱われ、その美味しさは折り紙付きです。

シカ肉と牛肉の栄養比較

出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

シカ肉部位

出典:「国産ジビエ認証制度」(農林水産省)(https://www.maff.go.jp/j/nousin/gibier/ninsyou.html)
  • ロース

    赤身がメインのロースは、きめ細かくやわらかな食感とシカ肉の旨味を堪能できる部位です。牛肉の赤身に似ており、ステーキやローストなどの調理方法がおすすめです。シカ肉は加熱すると硬くなりやすいため、弱火でじっくり火を通してお召し上がりください。

  • 内モモ

    食感が柔らかく、クセの少ない部位です。他部位に比べて脂身が少ないため、ダイエット中の方や健康志向の方におすすめです。あっさりした味わいなので、様々な調理法と相性がよく、使いやすい特徴があります。

  • 外モモ

    内モモに比べて筋肉質で、しっかりした歯ごたえとシカ肉の風味を強く感じられる部位です。ジビエ好きな方やワイルドな味わいがお好きな方におすすめです。煮込み料理や揚げ物などの調理法が向いています。

  • シンタマ

    モモ肉の中でも最も柔らかい、内モモと外モモの間にある部位です。薄い筋膜に包まれており、中には細かな筋が入っているのが特徴です。赤身の旨味が強く、ブロックに分けてステーキにしたり、そのまま煮込んでも美味しい人気の部位です。

  • スネ

    大自然の中を駆け回るシカの、もっとも引き締まった部位です。脂身はほとんどありませんが肉の味が濃く、コラーゲンが豊富に含まれているため、じっくり煮込むレシピがおすすめです。独特の弾力ある食感をお楽しみいただけます。

  • カタ・ネック

    肉質が硬く筋の多い部位です。濃厚なコクと旨味が特徴で、ひき肉や細切り肉に加工してから調理すると美味しくいただけます。食感とジューシーさを活かしたハンバーグなどにするのがおすすめです。

シカ肉が
食卓に並ぶまで

群馬の森で育ったシカが美味しいジビエとして食材になるまでには、いくつもの工程があります。箕輪ジビエコンソーシアムでは、安心安全のジビエをお届けするために、各種法令に基づいた捕獲・処理・検査基準を設けています。徹底した衛生管理を行い、品質の高い美味しいシカ肉をご提供しています。

  • 捕獲

    農林業の被害を防ぐため、各地域の有害鳥獣捕獲隊に所属する狩猟者は計画的に野生鳥獣を捕獲しています。箕輪ジビエコンソーシアムでは「捕獲後2時間以内に搬入可能な地域」かつ「登録された狩猟者」が捕獲した野生鳥獣をジビエとして活用しています。

    加工まで
    2時間以内に行う
    というルールがある
  • 処理

    捕獲後は現場ですぐに血抜きを行い、美味しく安全な食肉加工の準備を整えています。捕獲時の状態や放血状況、運搬状況などを細かく記録し個体情報を管理します。怪我や病気などの異常がないかを確認し、洗浄、皮剥ぎ、内臓処理を行います。

    加工の流れについて詳しく見る
  • 検査と加工

    群馬県では捕獲されたニホンジカに対し、全頭放射能検査を行っていますので、安心してジビエをお楽しみいただけます。放射能が基準値以下の安心安全な個体のみ骨抜きを行い、部位ごとに切り分けて加工します。

    放射線検査について詳しく見る
  • 出荷

    加工されたジビエは安全面を考慮し、冷凍状態で保存しています。真空パックに入れることで、冷凍焼けを防ぎ、ジビエの風味を活かしたまま保存が可能です。その後、飲食店や小売店に卸され、皆さまのもとに届けられます。

    ジビエが食べられるお店はこちら

加工の流れ

食肉加工施設「箕輪フーズ」は、群馬県内で最初のジビエ加工センターです。迅速な処理加工と安全性のチェックを行い、高品質な上州ジビエをご提供しています。

1搬入

捕獲者や自治体職員によって搬入された捕獲鳥獣は、加工施設到着後すぐに加工作業を行うことで、鮮度が良く安心安全な状態のジビエをご提供できる体制を整えています。

3加工

検査結果をクリアした個体は、骨抜きを行い精肉に加工します。各部位ごとに切り分け、用途によってブロック肉やスライス肉へ加工します。

2洗浄・剥皮・解体

ジビエを洗浄し、汚れを落としてから皮を剥ぎます。加工時に内臓などの内容物が肉につかないよう、迅速かつ丁寧に処理します。また、切り分けた肉の一部を検査機関へ配送し、結果が出るまで枝肉の状態で保存します。

4包装

加工後は真空パックに入れ、冷凍庫で保存します。冷凍後にしっかり加熱してお召し上がりいただくことで、ウイルスや寄生虫などのリスクを減らせます。