
ジビエとは捕獲した野生鳥獣の食肉のことです。フランス語の「gibier」に由来し、上流階級の貴族が食す高級食材として愛されてきた歴史があります。日本のジビエとしてよく知られているのはシカやイノシシですが、他にも様々な種類のジビエがあります。なお、現在、群馬県内で食用のジビエとして販売が許可されているのは「ニホンジカ」のみです。
ジビエとは捕獲した野生鳥獣の食肉のことです。フランス語の「gibier」に由来し、上流階級の貴族が食す高級食材として愛されてきた歴史があります。日本のジビエとしてよく知られているのはシカやイノシシですが、他にも様々な種類のジビエがあります。なお、現在、群馬県内で食用のジビエとして販売が許可されているのは「ニホンジカ」のみです。
野生鳥獣であるジビエは、飼育動物と比較して脂肪が少なく、低カロリーです。牛肉や豚肉と比べてビタミンB2やビタミンB12などが豊富で、ヘルシーな食事を心がけている方やダイエット中の方におすすめです。
ジビエは鉄分の中でも吸収率が高いヘム鉄を豊富に含んでいます。鉄分を摂取することは貧血予防や冷え性の改善に繋がります。また、鉄分は肌や髪の潤いを保つコラーゲンの生成にも欠かせません。鉄分不足が気になる方におすすめの食材です。
ジビエは高品質なたんぱく源として、アスリートからの注目を集めています。筋肉を維持・強化し、体づくりをサポートする食材として最適です。また、シカ肉に含まれるアミノ酸アセチルカルニチンには脳機能向上やストレス軽減、疲労回復効果もあり、高齢者の介護食や成長期の子どもの食事にもぴったりです。
ジビエは人だけでなく、ペットの食事としても注目されています。ジビエを活用したドッグフードなどは、脂肪が少なく栄養価が高いため、愛犬の健康を守る食事として広まっています。市販のフードや肉が体質に合わないペットのたんぱく源としても活用されています。
ジビエの加工技術は年々進歩しており、「ジビエは臭い、硬い」といった従来のイメージは過去のものとなりつつあります。箕輪ジビエコンソーシアムでは捕獲後2時間以内に加工施設へ搬入し、適切な加工処理を行うことで、ジビエ特有の美味しさを存分にお楽しみいただける体制を整えています。ジビエならではの風味や旨味を、多くの皆様に体験していただければと思います。
日本では古くから狩猟による野生鳥獣の肉を食料としており、シカやイノシシは身近な食材でした。仏教が伝来すると獣肉食は禁じられましたが、山間部では貴重なたんぱく源としてジビエが食べられていたそうです。明治時代になり、日本に西洋文化が入ってくると、市民の間で牛や豚などの肉食が広まりました。牛肉を使った「牛鍋」などが流行し、今では獣肉食は当たり前の食文化として根付いています。しかし、野生鳥獣の肉であるジビエは、加工技術が未熟な時代の味や臭いの印象を持つ人や、狩猟のイメージから忌避する人もおり、食べる人は多くありません。狩猟者数の減少や高齢化、安全に食べられる加工所が少ないことなど、ジビエ普及に向けた課題は様々です。
近年、地球温暖化や森林伐採の影響で、野生鳥獣による農林業への被害が拡大しています。農作物や地域の安全を守り、森林の生態系バランスを保つためには野生鳥獣の捕獲が必要ですが、捕獲鳥獣の処分費用や環境負荷などの課題は深刻です。ジビエの活用が進むことは、そうした課題を解決する一助となり、農作物や地域の安全を守ることに繋がります。また、日本の食料自給率改善や地域経済活性化のきっかけとしても注目されています。
箕輪ジビエコンソーシアムでは、ジビエの美味しさをお伝えするとともに、ジビエという大切な命を美味しくいただく活動の背景や課題も発信しています。詳しい内容はこちらからご確認ください。